今回はパワーアナライザーによる自家消費システムを検討してみます。
パワーアナライザーってなに?マルチメータの上位機種みたいなもんです。測定サンプリング速度が高く、Modbus通信もできる代物で、連系点の買電、売電の電力値をSMA のデータマネージャー(EDMM-10) と自動的に通信するという優れものです。
データマネージャーには、プリセットされているパワーアナライザーがあります。Janitza 社のUMG604です。データマネージャーの設定で、Modbus 通信機器の登録設定があり、そこで選択することができます。
この他にも、逆潮流しないように各種設定をする必要ありますが、設定すると連系点に逆潮流が発生しないようにパワコンを制御します。
パワーアナライザには、マルチメータと同様にVT , CT を接続する必要があります。できるだけ連系点付近の値を計測するようにしましょう。
パワコンとの通信間隔は、1秒程度のようです。と、なるとデータマネージャーからパワコンへの出力制御は100%/秒の設定で、20%出力ダウンなら0.2秒ですから、2秒かからずに制御完了しそうです。
個人的には念のため、電力会社に説明してRPR の動作時限を5秒程度、確保したいところです。
前回の不足電力継電器(UPR)のシステムと比較すると、負荷と発電のプロファイルを念入りに検討しなくてすみますので、お客へ説明しやすいシステムかなと感じています。
具体的なシステム結線図や、機器設定についても紹介していきたいとは思っています。せっかくの自家消費システム、役に立つ情報を発信していきます!
今回は短めだったので、オマケ。SMA には、サニーポータル(Sunny Portal)という無料の遠隔監視ソフトもあります。
EnnexOS(エネックス オーエス)と呼ばれるOS上で、太陽光発電のみならず今後エネルギーマネジメントの可視化ができるように蓄電池、EV、負荷設備も取り込めるようになっていくそうなので、計測監視費用を新規にかける必要がないのも大きなメリットです。
時々、メンテナンスなどでサーバーにデータが反映されないこともありますが、無料のソフトなので、納得できる方はアリな代物です。
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